日蓮宗にはどれくらいの歴史があり、普段はどんな活動をしているのか。活動場所や雰囲気なども含めて調べてみました。この団体について、わかりやすく解説していきたいと思います。
日蓮宗とは?
日蓮宗は、宗祖・日蓮聖人が鎌倉時代に説いた「法華経」の教えが中心の団体ということです。法華経自体の存在は古く、2021年には日蓮聖人が生まれてから800年が経つそうです。
法華経にはお釈迦様が残したお経のすべてが含まれているとし、この団体では法華経こそ「教えの集大成」だとされているようです。法華経の中にお釈迦様の本当の願いを見出した日蓮聖人が説いた「南無妙法蓮華経(お題目)」。その意味は、仏さまに手を合わせ感謝することだそうです。「南無」とは一途に仏さまを信じる心のことで、「妙法蓮華経」にはお釈迦様の教えの全てがまとめられているとされています。
仏の心を信じてお題目「南無妙法蓮華経」を口に出すことで、自らにある「仏の心を」呼び現わしていこうと考えているようです。
信者数・活動場所は?
日蓮宗を信仰する人たちは、出家してお寺で修行を積む人も含め、信徒や檀家・檀徒といわれているようです。
信徒はこの団体の教えを学ぶ人。檀家は信徒で、かつ日蓮宗の寺院を菩提寺としていること。また、檀家は家の単位であり、檀徒は檀家の中にいる人の単位を指すようです。
活動場所は主に寺院が多く、総本山は山梨県の身延山久遠寺ですが、国内の寺院以外にも、海外に布教拠点として多くの活動施設があるようです。
また、寺院などに活動場所を限らずSNSでの発信やアプリなどで広がりをみせているようです。
考え方・活動内容
日蓮宗は仏教をベースとした法華経の教えが中心です。法華経はとても昔のものと思ってしまうでしょう。この団体では、「お釈迦様の教えが素晴らしいということは現代になってもかわることはない。文明や科学が進化し社会が変化しても、仏教の教えはかわらないもの」という考え方で信仰を行っています。
活動内容として年間を通して行われているのは、宗門聖日という日にお参りをします。宗門聖日というのはこの団体の大切な日とされ、お釈迦様や日蓮聖人に関連づいた行事を行うとのことです。
また、寺子屋活動として寺院が「学びの場・気づきの場・癒しの場」になれるよう、様々な活動に寺院を提供し、地域のために寺院を活用した社会づくりに貢献しているそうです。
日蓮宗の雰囲気・イメージ
仏教や寺院というと馴染みがあるような感じがしますね。でも、どのような活動を行っているのか具体的には知られていないように思われます。
仏教や寺院というと馴染みがあるような感じがしますね。でも、どのような活動を行っているのか具体的には知られていないように思われます。
寺院での修行というとあまり簡単ではないイメージが思い浮かぶかもしれませんが、日蓮宗では寺院を特別なものとしてみるのはもちろんなのですが、そうではなく触れ合いやすい場所として提供しているようです。
寺院を巡り参拝するとポイントがたまる「公式スマートフォンアプリ・合掌の証」を開発していたり、寺院でさまざまなイベントを行う「行きつけのお寺をつくろうプロジェクト」など寺院に関心が薄いであろう人にも積極的に教えを広げようとしているイメージが持てる団体と思うのではないでしょうか。
まとめ
寺院でイベントなどを行っていることに驚いた人もいるのではないでしょうか。仏教が前提としてありますが、もっと気軽に立ち寄れる場所として寺院を提供するなど身近な存在としてのアピールを感じました。
皆さんが普段生活している近所の寺院も日蓮宗の寺院かもしれませんね。