法華宗(本門流)について調査してみました。この団体はどのような活動をして、どのような信仰をしているのでしょうか。活動場所や雰囲気など、みなさんが気になっているポイントもわかりやすく調査の内容を解説してあります。
法華宗(本門流)とは?
法華宗(本門流)は、仏教のすべての功徳が修められている法華経を現代に伝えるただ一つの宗派とされていて、宗祖日蓮大聖人の教えを基にし、法華経を経典としています。「南無妙法蓮華経」とお題目を唱え、多くの人たちの心に仏となるための種子(たね)を植え付けることがこの団体の根本にあるといわれています。
また、法華宗(本門流)の教義の現代的意義を究明し、時代に合った菩薩行の実践に尽くす目的のため、法華宗菩薩行研究所を設立したそうです。
その施設で研究されている菩薩行とは、仏教でいうところ人間の本質が「菩薩」であり、人のために『慈悲利他行』し現実社会を『浄仏国土』に努めることだといわれています。
その菩薩行は法華宗のお題目そのものを指していることに注目し、人間が仏性を持っているだけではなく積極的に現わすことで本仏の大慈悲も成し遂げられると考えられています。
一切の人たちや、あらゆるもの全部を大切に思ってお題目を唱え、合掌礼拝して供養を捧げなければならないとのことです。
信者数・活動場所は?
法華宗(本門流)には、お題目を唱える四大本山があるようです。それぞれ『光長寺』・『鷲山寺』・『本能寺』・『本興寺』とよばれています。
主な施設として、団体の目的を実現し、運営をまとめる業務を行う『宗務院』があり、この施設の中には、内外への布教を目的とした法華宗布教機関誌『無上道』、この団体の教えを広めるための教化活動を研究する『教化センター』、菩薩行の実践に関する研究機関『菩薩行研究所』の事務所もあるようです。
考え方・活動内容
法華宗(本門流)が信仰している経典は『法華経』であり、通常のお参りなどでは、短時間で読める『本門八品要品』の一部分を抜き出した『略要品』が読まれるようです。
活動内容の中には、宗祖日蓮大聖人の教えを広く伝えることを目的とする『青年伝道隊』があります。北海道・東北・東部・近畿・西部・九州の六地区の青年僧が布教に取り組み、伝道車などを使い、街を行脚しながら布教活動を行っているようです。
同じく教線の拡張のために『法華宗信報』を年3回、宗務院が発行しています。色々な人たちが手軽に見られるように、法華宗寺院や宗務院で無料配布しているそうです。
その他、四大本山などでは一年を通して数多くの行事が行われているとのことです。
法華宗(本門流)の雰囲気・イメージ
法華宗(本門流)は宗祖日蓮大聖人の教えをその時代に合わせつつ広げているのではと感じます。
機関紙などの発行や、団体の教えをわかりやすく漫画にしていることなど、世の中へのメッセージの発信にも力をいれているように思うのではないでしょうか。寺院で行われる節分やお彼岸など、私たちが耳にしたことのある行事が多いこともまた、仏教系であるこの団体の存在を身近に感じる要因の一つでしょう。 また、公式ホームページでは、四大本山のフォトギャラリーや、ここでは紹介できなかった日蓮大聖人の生涯などが見やすくまとめられていますので、寺院へ行くのが難しいと感じている人は公式ホームページを一度のぞいてみるとイメージがつかみやすいのではないでしょうか。
まとめ
法華宗(本門流)についてみなさんはどのように感じましたか?
根本に仏教の教えがある団体なので、法要などで意識していなくてもこの団体に触れ、お経を耳にしたことがある人もいるかもしれませんね。