真言宗豊山派という団体はどこで、どんな活動をしているのでしょう。歴史や考え方など気になる部分もまとめて調査してみました。この団体のことを知らない人にでも、わかりやすいように解説していきたいと思います。
真言宗豊山派とは?
真言宗豊山派は、真言宗有数の宗団といわれています。
真言宗とは弘法大師によって開かれた宗教で、その教えは即身成仏に求められ、自分自身を深く見つめて、仏のような心で、語り・行うという生き方であるといわれています。
人びとがともにたかめあうことで密厳仏国土という理想の世界が完成するとのことです。
真言宗の本尊は大日如来です。大日如来はすべてを照らす根本の仏さまといわれています。すべての仏さまは大日如来につながると考えられているので、仏教における数多くの仏さまを否定せずにそれぞれを大切にしています。そのため、真言宗の寺院の本尊は様々なのだそうです。
真言宗が中心とする経典は、『大日経』と『金剛頂経』のようで、節をつけて唱えるお経「声明」は広く知られているといわれています。
信者数・活動場所は?
真言宗豊山派の総本山は奈良県にある長谷寺、大本山は東京都にある護国寺になります。
現在の規模は全国に3,000カ寺・僧侶5,000人・檀信徒200万人といわれています。
この団体には多くの年中行事があり、総本山で行われる大規模なものや、小規模なもの、その時々に行われるものなど様々とのことです。その目的は、世界平和の祈願から棟上げ式まで幅広くあるようです。現世利益は密教の教えの一つということで法要などの行事が多くあるといわれています。
真言宗豊山派の考え方・活動の内容とは
真言宗豊山派は、弘法大師によって開かれた真言宗の教えを中心に『即身成仏』や『密厳仏国土』などを求め、すべての仏さまは大日如来に通じていると考えているようです。
活動内容としてあげられるものは、身を清め集中してお経を唱える『おつとめ』や真言密教の瞑想法『観法』、その他にも、経文を写す『写経』や、仏さまの姿を写す『写仏』といわれるものに取り組んでいます。
特に『観法』は自己をみつめ、仏を観じようと瞑想することを指し、真言密教の大切な実践修行といわれています。
また、『成道会』『陀羅尼会』といった年中行事や季刊誌の発行、『ご詠歌』と呼ばれる和歌などにメロディーをつけたものを唱えるイベントも行っているようです。
真言宗豊山派のイメージ
真言宗豊山派には歴史があって仏教の奥深さを感じるという人もいるのではないでしょうか。
あまり派手なイメージはわかないかもしれませんが、開祖の弘法大師の時代から始まった真言宗は、現代にいたっても仏教の教えを色濃く残しているように思います。
それは、お経を唱えることや瞑想・写経・写仏など実践的な取り組みを中心に行っていることに表れているのではないでしょうか。
また、全国に3,000か所の関連寺院や檀信徒がおよそ200万人といわれているこの団体は、地鎮式や厄払い、結婚式などのお祝い事といった生活に密着した法要も行っているようなので、意外と身近なところでこの団体と触れ合う機会が巡ってくるかもしれません。
まとめ
真言宗豊山派について、いかがだったでしょうか。
わかりやすい箇所を選んで取り上げてみました。このブログで初めてこの団体を知った人も、もともと名前は知っていたという人も興味があれば身近にある寺院を訪れてみてはいかがでしょうか。