春のお彼岸とは?期間や何をすればいいのが解説

春のお彼岸とは(やること・時期など)

春のお彼岸とは?期間や何をすればいいのかを詳しく解説

1.お彼岸とはなに?

春のお彼岸では何をすればいいのか、どんな意味があるのか分からない方もいるのではないでしょうか。実家はしていなかったが、結婚して仏教行事に触れるようになった人なら、分からなくても不思議ではありません。
お彼岸は、3月の春分や9月の秋分の中日に行なわれる行事です。この時期では、太陽は真東から昇って真西に沈みます。
仏教では、真西に極楽浄土があるとされています。極楽浄土を彼岸と捉え、現世ではない彼岸や亡くなった方に想いを馳せて偲ぶという考え方によって行なわれるのです。
お彼岸は身近な仏教行事ですが、歴史は古く、一説には聖徳太子の時代から始まったとも考えられています。

2.お彼岸にはお墓参りをしましょう

一般的に、お彼岸ではお墓参りをします。お墓参りに行く時間は人それぞれです。ただ、時間によって閉じられるような霊園などは、午前中に行くのが一般的でしょう。
服装については普段着でもかまいませんが、故人を偲ぶという目的を考えるとあまり明るい服装は避けたほうが無難です。また、夏場でも肌が露出する服装だと、お彼岸やお墓参りに適していません。
他にも、仏教では殺生に関わることは避けたほうがよいため、毛皮、ファー付きなどの服装はよくないとされています。その点は注意したほうがよいでしょう。

3.お墓参りには供花やお供え物などを持っていきましょう

お彼岸では供花というお花を持っていくのが一般的です。また、お供え物も欠かせません。お供え物としてよく選ばれるのは、ぼた餅やおはぎです。春のお彼岸だとぼた餅を供えます。
お菓子としてはどちらも同じですが、ぼた餅は春に咲く牡丹の花、一方のおはぎは秋に咲く萩の花が由来となって名付けられているのです。そのため、春のお彼岸ではぼた餅をお供えするのがよいでしょう。

4.線香やろうそくも忘れずに持っていきましょう

線香やろうそくをお供えするのも一般的です。特に線香はどの地方でもお供え物に欠かせない道具になっています。線香をお供えするのは、古代インドの仏教経典に書かれている内容が由来です。
「香りは死者の食べ物」というもので、人間は死ぬと匂いしか食べられないとされています。また、善行をするとよい香りを食べられる、悪行をしている人間は悪い匂いのものしか食べられないという内容です。
つまり線香を食べ物として、亡くなった人や仏様に食べてもらおうという気持ちが込められています。
また、墓地に水道や手桶、柄杓がなければ個別に用意しなければなりません。

5.お彼岸はお墓を綺麗にするチャンス

お墓が遠く頻繁に行けない方は、お彼岸を掃除のチャンスと考えてみてください。また、近くにお墓がある方も遠方から親戚や子供が来ることを考え、事前に掃除をしておくのもよいでしょう。
お墓の掃除をするのは、眠っている故人のためでもありますが、同時に劣化を遅らせるという意味もあります。
掃除をしないと、墓石がコケまみれになったり、カビが生えたりするなどの問題が生じるのです。
海の近くにある墓石などは、塩の影響が激しいともいわれています。そのため、きちんと掃除をすると墓石を長持ちさせられるのです。掃除道具として用意したいのは、軍手、タオル、スポンジ、ちりとりやゴミ袋が挙げられます。細かい部分まで汚れを落としたいなら、歯ブラシもよいでしょう。

まとめ

春のお彼岸やお彼岸で何をしたらよいのかを解説しましたがいかがでしたか。
ご先祖様を供養する大切な節目ですから、マナーや持ち物などに気をつけて、感謝の気持ちを込めて行うとよいでしょう。
せっかくの機会ですからお墓の掃除も合わせて行いたいものです。
また多くのお寺ではお彼岸に彼岸会やお彼岸法要などの供養が行われることがあるようです。

せっかくの機会ですからお墓参りだけでなく、こうしたお彼岸法要に参加してご先祖様を供養してみるのもいいかもしれませんね。