宗教法人・真如苑について、全く知らないという方、名前だけ聞いたことがあるという方に向けて、どのような活動をしている団体なのかを歴史や宗教観等を調べてみました。気になる評判も含めてわかりやすく紹介します!
真如苑とは?
1936年に誕生した教団で、開祖は伊藤真乗(いとうしんじょう)という方です。30歳で出家した伊藤真乗が、僧侶だけでなくもっと多くの人たちがみ仏の教えを正しく理解し修行できるようにと、「大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)」を軸とした信仰のあり方を系統づけたのが始まりだといわれています。
この誰でも行える修行のあり方は、仏教の世界に創出された革新的方法だったそうで、「仏教の精神は融和である」と呼びかけ、国や人種、宗教さえも超えて“融和”する世界の実現を目指していたとのことです。
現在は開祖の娘の伊藤真聰が「継主」として教団を継承しています。伊藤真聰は、宗教指導者としては珍しく女性ですが、いつも信徒に寄り添っていた両親から宗教家のあり方を学び、父である伊藤真乗を師として修業を修め、僧の最高位・大僧正となっているそうです。
教主はわかりやすい言葉で生きていく教えを説き続け、一人ひとりの救いを実現するために活動しているとのことです。
信者数・活動場所は?
信者の数は世界でおよそ100万人といわれています。様々な国や地域、人種等の障害を飛び越えて真如苑の教えは世界中を活動の場としているようです。
日本国内はもちろん海外の各地にも精舎と呼ばれる施設が多数あり、そこでは信者の人たちが様々な活動を行っているそうです。
総本部は燈檠山真澄寺(とうけいざん しんちょうじ)という東京都の立川市にある寺院です。全国各地にある寺院の数は100か所以上もあるといわれています。
また、立川市には応現院という施設があり、そこでは「応現院文化講演会」といった講演会や法要など多くの人たちを集めて行う活動などに利用されているようです。
信者や寺院の数も多く、国内外で教団の教えが浸透し、活動場所は今も広がっているといえるでしょう。
真如苑の考え方・法要の内容
「真如」とは仏教でいうと真実そのものという意味があり、「苑」とは囲いのない庭を表します。その意味は誰もが仏教の教えに倣って、真実を見つけ出すことができる場所ということだそうです。
そんな真如苑には3つの特徴があります。
一つ目は「接心」。これは自分自身と向き合う修行です。自分について詳しく知り、磨いていくヒントをつかみ日常に生かすことが、真如苑の教えの基本だそうです。
二つ目は「法流」といわれるもので、仏教の伝統の法のことです。この「法流」を非常に重んじているとのことで、受け継がれてきた伝統儀礼と日常の祈りを大切に修法に取り組んでいるといいます。
三つ目は「大般涅槃経」です。開祖の伊藤真乗はこの経典を教えの中心においていたとのことです。
また、年間を通して法要と呼ばれる行事が行われます。全部を紹介するには数が多いので、月例法要の一つ「廻向法要」を紹介します。
「廻向法要(えこうほうよう)」とは、自分の功徳を分かち合うという意味を持ち、日本では先祖供養などの意味合いがあるようです。お経と祈りにあわせて、水とお米を捧げて供養する法要です。
その他の法要については真如苑の公式サイトを参考にしてください。
参考:真如苑の月例法要について
真如苑のイメージ
真如苑がどのような団体で、どんな活動をしているのか伝わったでしょうか?
もし近くに信者さんがいたら話を聞いてみたらいかがでしょう。気おくれしてしまうかもしれませんが、話すことで人生が豊かになるヒントが得られるかもしれません。
また、信者さんたちは修行の一つとして「早朝奉仕」を行っています。修行と聞くとちょっと…と思うかもしれませんが、毎日早起きして家の周りの道などを掃除しているそうです。この修行は道もきれいになりますが、自分の中のモヤモヤしたものもきれいにできるとのことです。
また、真如苑は社会貢献にも力をいれているようです。真如苑救援ボランティア サーブ (SeRV)という団体を立ち上げて現在も各地で活躍中。最近では台風の被災地に出動し、ボランティア活動をしていたそうです。気になった方はぜひ調べてみてください。
まとめ
真如苑の調査結果について、いかがだったでしょうか?
歴史や宗教観、幅広い活動内容などわかっていただけたと思います。
修行についても「自分を磨く」ことなど実践しやすいことから始められる身近なものが多いようです。ボランティア活動が盛んなことも、団体が目指していることに通じているのかもしれませんね。